私の大好きな作家の一人、宮部みゆき。
中でも、江戸の市井に生きる人々の喜怒哀楽を
細やかに描き出す時代小説が好きです。
理不尽な世間を健気に生き抜く子供達は魅力的。
「三島屋変調百物語」シリーズの第4弾が文庫になったので、
さっそく読了。
このシリーズは、ある意味「謎解き」ですが、そこには
必ず人間には「見えない世界」が現れます。
それは、時に人を狂わせるほど恐ろしい「妖」であったり。
時に、人の運命を変える「神」の姿であったり。
何れにしても、正体は私たち人間の無意識が形を変えて現れたのでは
ないかと思えるのです。
江戸の日本人は、そうやって自分たちの無意識と
共存していたのかもしれませんね。
むつみ
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