孤独に押しつぶされそうになったら

「極上の孤独」書影 読書は心に効くサプリ

極上の孤独

下重暁子 幻冬舎文庫

 

子どもを持たない人生を選択し、夫婦二人暮らし。

 

一生、自分で自分を養うという覚悟。

 

女性アナウンサー、キャスターの草分け的存在であり、

現在は、文筆活動で次々とヒット作を書き続けている人の人生に、

 

おこがましくも、私の生き方を重ねてしまう。

 

「憧れ」かどうかは、わからない。

 

 

しんしんと雪の降り積もる冬景色のような「孤独観=人生観」は、

潔く美しいが、あまりに厳しい。

 

それでも共感せずにはいられない。

 

「孤独な鳥は、高く高く飛ぶ。

孤独な鳥は、仲間を求めない、同意さえ求めない。

孤独な鳥は、嘴を天空に向ける。

孤独な鳥は、決まった色を持たない。

孤独な鳥はしずかに歌う」

(サン・ファン・デ・ラ・クルス)「はじめに」より

 

孤独を求めながらも、ふと寂しさに押しつぶされそうな時、

「その痛みも、またよし」と味わうことを教えてくれる一冊。

 

むつみ

 

 

 

 

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