子どもを持たない人生を選択し、夫婦二人暮らし。
一生、自分で自分を養うという覚悟。
女性アナウンサー、キャスターの草分け的存在であり、
現在は、文筆活動で次々とヒット作を書き続けている人の人生に、
おこがましくも、私の生き方を重ねてしまう。
「憧れ」かどうかは、わからない。
しんしんと雪の降り積もる冬景色のような「孤独観=人生観」は、
潔く美しいが、あまりに厳しい。
それでも共感せずにはいられない。
「孤独な鳥は、高く高く飛ぶ。
孤独な鳥は、仲間を求めない、同意さえ求めない。
孤独な鳥は、嘴を天空に向ける。
孤独な鳥は、決まった色を持たない。
孤独な鳥はしずかに歌う」
(サン・ファン・デ・ラ・クルス)「はじめに」より
孤独を求めながらも、ふと寂しさに押しつぶされそうな時、
「その痛みも、またよし」と味わうことを教えてくれる一冊。
むつみ
コメント