ありがとう、そしてさようならシャルム狛江

プライベート

59歳で勤続36年の会社をやめ、フリーランスに。

64歳の現在は、自分らしく働きながら、

人生のセカンドステージを謳歌中の現役編集者・田中むつみです。

すっかり更新が止まっていました。

反省、反省(汗)。

 

去る7月24日。
もう2か月以上経ってしまった!

ついに私の「実家じまい」が完了しました。

思えば、ここにたどり着くまで、長い長い時間が経過しました。

 

父の死後、母との関係が悪化して、大げんかの末に実家に立ち寄らなくなり・・・

ある日母から「(父の故郷の)富山から梨が届いたけど、食べきれないから

取りに来て」のメール。

当時の私は、出版社勤務で連日のように終電帰りで、梨を取りにいけたのは

その週の終わりでした。

久々に玄関先まで入った実家は・・・・ゴミの山!!!

母は積みあがったゴミの上に布団を敷いて寝ていました。

情けないことに、ようやくその瞬間気付きました。

「母は何かおかしい・・・」

 

そして、これまでの母のさまざまな理不尽な言動や行動が、すべてつながりました。

認知症でした。

 

そこから、母の認知症とゴミマンションとの闘いが始まりました。

2020年、コロナが蔓延する中、母は施設に入居。

その直前に、母の介護費用が足りなくなった時のために、

マンションの名義は私に変更してありました。

 

お片付けのプロにもお願いして、片付けること3回。

すっかり汚れちゃったけど、私が18歳から暮らしたそのマンションは、

元の姿に戻りました。

 

マンションを売却するまで、心の中ではかなりの葛藤がありました。

両親が一生懸命働いて、ローンを返して手に入れたマンションを売ってしまって

いいのか。

ひどい親不孝をしているようで、罪悪感でずっともやもやしていました。

 

そして、これで本当に最後という日。残ったゴミを捨て、

空っぽになった一部屋一部屋に

「いままで、ありがとうございました。」

と、感謝を込めて頭を下げました。

 

 

 

 

 

 

カギを閉めて、ドアの前でもう一度頭を下げたとき・・・

心の中がスーッと晴れていくのを感じました。

「親不孝なんかじゃない。私は両親が買ったマンションをきれいにして、

親に代わって、次の人に手渡すことができたんだ。親孝行なんだ」

そう、自然と思えたのです。

 

さて、私たち夫婦には、子供はいません。

自分たちのすまいは自分たちでしまわなくてはなりません。

これから、その方法を考えていきます。

 

 

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