この行き場のない怒りは、どうしたらいい?

わたしと母の格闘記
Sabine van ErpによるPixabayからの画像

011年、父の病気が発覚しました。

病名は悪性リンパ腫。

そして2013年3月9日、84歳で永眠。

そこからわたしと母との格闘がはじまりました。

「わたしとわたし」の格闘とも言えますが・・・。

ここでは6年にわたるわたしと母との格闘記を記していきます。

 

今日は辛いことと、まあまあ嬉しいことがあった日です。

 

朝から夕方まで仕事で自宅を離れられない日に限って、母からの電話攻撃。
留守電には、パニックに陥った母の絶級が、延々と録音されています。

財布の中にも、引き出しの現金も、何もかもなくなっているというのです。

今朝からどこにも出かけていないのに、誰に盗られたのだろうかと。

盗られたわけがありません。

もちろん、どこかに置いたまま、わからなくなったのでしょう。

しかし、今日の様子は異常でした。
興奮して手がつけられない。
落ち着かせようにも、人の話を聞かずに一方的にまくしたてては
号泣するだけ。

ついつい、こちらも怒鳴ってしまいます。

夕方には行くからと、ようよう宥めて、しばらくするとまた電話。

「今、友達から誘われたので、お茶にし行ってくる」

?????

 

えっ?

お金はあるの?

 

わけがわからぬまま、兎にも角にも実家に向かいました。

自宅には、すでに帰ってきた母がいて、お茶代はギリギリあったというのです。

 

引き出しにあったはずの現金の入った封筒は、落としたのでしょう。
足元にポトリと落ちていました。

財布の中の一万円札は、単に使ってしまって無くなっただけでした。

さらに母は、午前中から私を振り回した電話の大騒ぎなど、全く覚えていませんでした。

「私、あなたに電話した? 全然覚えてない。きっと無意識なのね〜」

これで、終了です。

仕方ないとはいえ、私の怒りの感情は、一体どこへ持っていけばいいのか。母にぶつける
こともできず、泣くこともできず、ただ、溜息と共に吐き出すのみ。

 

お金のことが解決した後、説得して、ようやくシャワーを浴びることに成功しました。

「シャワーは寝る前。湯冷めして風邪引く」

このこだわりが、とにかく頑なだったのですが、ブツブツ続く文句を聞き流しながら

なんとか、お風呂場に誘導しました。

 

身体を洗って、気持ちよかったようです。

その後、残り物で一緒に夕食を食べ、過酷な一日が、終わりました。

 

明日は、デイサービスの送り出しですけどね(^^;

感情との戦いの日々は続きます。

 

むつみ

 

 

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