011年、父の病気が発覚しました。
病名は悪性リンパ腫。
そして2013年3月9日、84歳で永眠。
そこからわたしと母との格闘がはじまりました。
「わたしとわたし」の格闘とも言えますが・・・。
ここでは6年にわたるわたしと母との格闘記を記していきます。
2020年8月7日(金)。
母は介護サービス付き高齢者住宅に、無事、入居しました。
一週間だけの体験入居だと言い聞かせ、それでもかなり拒否は強かったですが、
なんとか送り込みました。
拒否と言っても、もう最近は「絶対に嫌だ」とは言わなくなり、「不安だ」
「もう少しここにいる」と言って見たり「少しなら試してみる」と言って見たり。
しかも自分の言ったことも、数分後には全て忘れてしまう状況になっていたので、
そもそも意思確認が不可能になっていました。
それでも、なんとかして母を納得させようとしたのは、私の親への誠意なのか、
後ろめたさなのか、責任逃れなのか・・・。
猛暑日が続き、新型コロナの終息も見えないなか、母を守るためには
私の決断しかないことに気づき、肚を括りしました。
母は時折、何か感じるのか「娘に騙された」「マンションを追い出された」
「いじめられて家出した」などど、言ってきます。
昨夜は「勝手なことをして、絶対に許さない!」と、激怒の留守電が入って
いました。
正直、心が痛いし、母が可哀想とも思います。
でも、熱中症が不安で、電話をかけてはエアコンが付いているか、水は飲んだか、
食事はしたか、薬は飲んだのかと確認する日々は、もう限界でした。
しかも、電話での確認は、日に日に難しくなってきていました。
夫からも親戚からも、近所の商店街の人にも「これで良かったんだよ」と言って
貰えても、心が晴れないのは、娘だからでしょう。
母と私の格闘は、これで終わったわけではありません。
まだまだ、やることは山積み。
母のケアプランに、経済的な心配。
物が溢れた実家の片付けも、大仕事です。
これから老年期を迎える私たち夫婦にとって、母は多くのことを教えてくれます。
むつみ
コメント