今思い出しても懐かしいのは、祖父母の家です。
かなり前に取り壊されてしまいました。
わたしが仁王立ちしているのは(笑)、この家の庭に面した「濡れ縁」です。
ピカピカに磨き上げられていて、よく滑って遊びました。
庭は、祖父が丹精込めた万年青(おもと)やら、祖母が育てていたベコニアの
小さな花でいつもにぎやか。
写真を見ていると、その時の記憶が五官を通して蘇ります。
そして、気づいた後ろのシルエット。
よく見たら、祖父でした。
わたしが帰るときには外まで出てきて、振り返っても振り返っても
いつまでもずっと見送って立っている、そんな祖父でした。
なんて幸せだったのだろうと思うのです。
むつみ
2018年1月19日の投稿を再録
コメント